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zoom RSS つまらなかった本

<<   作成日時 : 2006/07/13 00:08   >>

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本を読んでると、つまらないものにも出会います。幾つか挙げてみます。

まずはこれです。
悪の華悪の華
ボードレール

新潮社 1953-10
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格調があるのはわかるんですけど、どうも紛い物感がぬぐえず、読んでも笑ってしまうのみでした。『マルドロールの歌』などには全然及んでないと思います(勝負じゃないんですけど、悪のオーラを感じません)。僕にはさっぱり合いませんでした。でも、澁澤さんが「ボードレールは青白いインテリで、悪事の一つもできない矮小な奴だった」みたいなことを書いてて安心しました。もっとも、澁澤さんには最高裁で有罪という名誉ある称号がありましたから、このような感想を抱くのも当然かもしれません。

次はこれです。
国家の品格国家の品格
藤原 正彦

新潮社 2005-11
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これに関しては、前に、『心は孤独な数学者』と併せて読んだら面白いと書きましたが、単体ではまるでダメでした。なんか空回りしてる気がするし、内容もヒステリックです。しかし、『心は〜』と並べてみると、途端に答えが見えてきます。はっきり言ってしまうと、著者たる藤原さんは、ラマヌジャン(やその他の偉大な数学者達)と比べたときの自分の才能の無さと、世間の数学への無理解に対して自身が抱く憤りをぶちまけてるだけだと思うんですよ。特に、ラマヌジャンに対しての思い入れは際立っていて、「どうして彼を死なせてしまったんだ。彼の生まれ変わりは絶対に同じ目に合わせてはならない。俺だったらハーディ以上に心を汲んであげられたはずなのに」のごとき気持ちを感じずにはいられません。となると、天下国家なんて彼にとってどうでも良いのは明白で、インタビューにて「自分は数学者だから」と、あたかも爆笑問題の太田が「俺は芸人だから」と逃げるかのような物言いをするのにも納得できます。気持ちは分かっても、あんまり感心しないやり方だと思います。気持ちは痛いほど分かるんですけどね。だって、お笑い芸人ならコントの形で世に意見を表明できても(爆笑はコントから逃げてるから嫌いです)、数学者が数学で表現したって一般人には分かりませんから。ただ、最後にフォローしておきますと、藤原さんが数学の素晴らしさを語るときは、本当に耀いています。僕は好きです。

最後はこれです。
論語新釈論語新釈
宇野 哲人

講談社 1980-01
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『論語』はリーダーが歳を取った後に読むと分かるそうなんです。それなら僕が分からなくてもまるで問題ないですけど、こういう美徳ったらしいのは見てるとダメです。大体、孔子って人は、僕の記憶によれば、料理が下手だからという理由で妻と別れたかのような荒くれ者です。家族を捨てて放浪してしまった釈迦と同じくらい意味が分かりません(釈迦のことは三島由紀夫が『反貞女大学』で書いています)。よくまあこんなことをシャアシャアと言えたもんだと呆れてしまいます。「お前の家庭を何とかしてから言えよ」って思います。

こんな風に、つまらないものにも頻繁に出会います。僕はそこで別に愚痴を言うような浪費はせず、新しいものにさっさと移動します。そっちのが精神的に健康です。


参考:
僕の感覚
http://liquidmetal.at.webry.info/200606/article_48.html

価値観
http://liquidmetal.at.webry.info/200605/article_31.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
今、葉隠入門を読んでいます。私は葉隠といったらあの有名な言葉しか知りませんでしたし、難しそうだから読もうともしなかったのですが、(というかどの葉隠を読めばいいかわからなかった)勧められて読み始めて本当に良かったと思います。これからの愛読書になりえます。

悪徳の栄えや、ソドム120日は私にはドクが強すぎるので、もう少し耐性ができてから手をつけるようにします。
煙突
2006/07/19 19:40
>煙突さん
感想など聞かせて頂きましてありがとうございます。三島由紀夫は『葉隠』に対してちょっと狂信的な部分があると僕は思うのですが、それでも、あの入門は分かりやすかったと記憶しています。

どうも、『葉隠』は誤解されやすく、なぜか戦争の文脈で捻じ曲げて語られることも多いのですが、それでも、ここで示されている態度というのは、具体的な主に対してのみならず、自分が追求するものに対して男ならば持ち続けて良いものだと思います。
エキタイ
2006/07/19 21:02

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