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zoom RSS 学校教育の嘘

<<   作成日時 : 2006/08/24 20:43   >>

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虫を食べる会に際して、ちょっと変わった問答を行いました。そこから、いくらかのことを述べてみます。

本題に入る前に、僕自身のことについて紹介しておきます。僕は、嘘偽りなく、食文化を真剣に考察するサークルを実際に創り、活動を継続しています。当然、メンバー各位には、全て食べた上で自分の言葉で表現することが要求されます。「アレルギー等の生理的要因がある」のような合理的で妥当な説明なしに、表現から逃げることだけは許されないのです。しかし、それでもなお、食べられないと主張する脆弱なメンバーもいます。ここで、彼の名前を「卜部」と仮定し、話を進めます。

卜部君は、「虫を食べることはできない」と主張します。となると、彼は、「自分にとっての虫とは、以下のようなものである」と定義を述べなければなりません。ここが最大のポイントです。これを述べなければならないんですけど、どうも、極めて曖昧なんです。例えば、彼が許容する食物を並べると、以下のようになります。

犬肉、豚の脳味噌、豚の睾丸(生)、鯨の脳味噌、鯨の睾丸、鯨の陰茎、蛙活き造り、すっぽん、サンショウウオ、エビ、カニ、ザリガニ、サソリ 等

対して、拒絶するのは以下のものです。

イナゴ、ザザムシ、タガメ、ゴキブリ、アリ、カイコ、セミ 等

もし、社会的な評価を気にした上で、虚栄心からイナゴを否定するのだとしたら、それは、おかしな話です。なぜなら、どう考えても、どのようにインタビュー調査をしたところでも、許容している食物の中には、イナゴよりも容認されえないことが明らかなものが含まれているからです(犬肉や豚の生睾丸など)。

それでは、彼自身も主張するように、外形的な要因だとしたらどうなるでしょうか。ここで、試みに、画像を幾つか並べてみます。

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クリックすると原寸大で表示できます。


見ての通り、これらは連続的であり、動物と植物のように、明確にカテゴリー分けすることは不可能です。「サソリが良くて、イナゴはダメ」、「ザリガニが良くて、セミはダメ」という具体的な現象に対して、外形の点から妥当な説明を加えることはできません。外形も問題ではないというわけです。

それでは、味の好悪の問題でしょうか。これもおかしいんです。セミの味とピーナッツの味は極めて近しいものであることからも分かります(セミが栄養を摂取している樹木に依存します)。ピーナッツが好物なのに、セミは嫌いで絶対に食べられないと卜部君が主張するのには無理があります。ブラインドテストを実施したら、喜んで食べるに決まってます。虫は、適切な調理を加えれば、とても美味しいものなんです。表現を目的とする会において、美味しくて栄養があって、人間を理解するために必要なものを食べることを勧めているんですから、断る理由がありません。

要するに、「昆虫」という、理科で習う概念に騙されているのです。生物学者が一定の原理原則に従って分類した「昆虫」と、人間にとっての具体的な「虫(むし)」は異なっているという、ごく当たり前のことを見失っているのです。これは、科学的知識と民俗的知識の完全なる混同です。それゆえに、「虫=食べるもの」という発想に至ることができないのではないかと思います。そして、恐らく、サソリなどは、精力増強や滋養強壮の文脈で個別に語られる例外として卜部君の頭の中では扱われているのでしょう。

同様の事態は、世の中においても広範に起きています。よく耳にする「英語は論理的だが日本語は曖昧である」のごとき説を見ても明らかです(卜部君も同じ事を言いました)。あんなのはバカもいいところです。僕に言わせれば、あのような発言をする連中の頭の中が曖昧模糊としているだけです。大体、学校教育で習う英語なんてものは、英語学者が必死に研究し、論理的に系統立てて並べた成果です。英語の実状から離れていて当然、論理的であって当然なんです。ちょっと考えてみてください。“It is important that...”の形式主語と称される“it”やら、“There is a pen.”の誘導副詞と称される“there”やら、従属接続詞として習う“as”やらなんて、曖昧の極みです。いちいち専門的用語が付いてるから論理的に見えるだけの話です。これらは、「とりあえずなんかあるよ」程度の印と考える方が妥当です(あくまで僕の個人的な考え)。それに、英語が論理的で英語話者も論理的だとしたら、あれほどまでに“It's like...”とか“... you know...”(日本語なら、「あれだよあれ」とか「これ、あれだよね」)を連呼するなんてこともありえません。英語の方が論理を明示する際に優れている点もあるのは確かにせよ、話者個人の頭の中がどれだけクリアーで、どれだけ自分の言語を使いこなせるかが問題なんです。

とまあ、ちょっと脱線しましたが、この卜部君のように、生物学なる論理体系に頼りながらも、自分がイナゴ一匹も食べられない要因について論理的に語りえないという問題が起きることは、往々にしてあるのです(論理的に攻めるならば、食べることが当然)。何でも論理で割り切れると思うことなかれ。科学の論理と人間生活の論理を混同することなかれ。学校教育に従事する奴は肝に銘じておきやがれ。


参考:
理解と表現
http://liquidmetal.at.webry.info/200608/article_28.html

教育
http://liquidmetal.at.webry.info/theme/05303e4b62.html

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コメント(2件)

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卜部君が実際どう思ってるのかは分からないけど、
サソリは節足動物であって昆虫じゃないから許容されるんじゃないかな?
だとすれば(あるかないか、出来るかどうかは知らないので分からないが)蜘蛛を調理したら卜部君は許容するのかな。

いずれにしろ、理科に騙されてるって感じはするけど。

ところで、結局この卜部君は今もまだ虫は食えないって言い続けてるの?
らい
2006/08/25 17:51
>らいさん
その話をしたところ、蜘蛛を食べることも出来ないと言うんですよ。ますます卜部君の基準が分かりません。

卜部君は虫に対しての嫌悪感に苛まれつつ、この問題を突き詰めて考えているようです。
エキタイ
2006/08/25 17:57

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