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<<   作成日時 : 2006/09/29 03:06   >>

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北海道土産としてはメジャーになりつつある、トドカレーを食べる機会を得ました。

こんなカレーです。

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裏面には「流氷と共にやってくるトドをカレーにしました」と書いてあります。これが、「流氷と共にやってきたトドがカレーになりました」でないあたり、作り手の存在が感じられて愉快です。日本語的には「カレーになりました」の方が一般的で、実際、「カレーになりました」で検索すると、「隠岐の海風が豊富な広い草地を育み、広い放牧地で自由に育った馬たちが美味しい馬肉カレーになりました」という宣伝を見つけることができたりします。それでも、トドが進んでカレーになる訳は無いので、「カレーにしました」の方が適切だと僕は思います。馬の方は、トドよりも人間に密着している分、「馬たちを美味しいカレーにしました」とすることが憚られたのかもしれません。ちなみに、僕としては、「流氷がトドたちをカレー鍋に突き落としました」のような表現を選びたいところです(宣伝として有効かはさておき、この手の表現が専門なので)。

いざ食べてみると、味付けの強さに驚かされます。ウコンあたりの臭いが特に激しく、かなり派手なカレーです。トド肉も大和煮風の味付けがこれでもかというほど加えられています。それでも、トド肉を分析的に味わってみると、マグロとクジラと牛をあべこべにしたようなものであることが分かってきます。形態や生育環境がそのまま味に直結しているのは間違い無いようです。

カレーを食べるたびに、「料理は臭み消し」ということを認識しなおします。このトド肉がしかるべき環境下で育てられた1歳未満の処女トドだとしたならば、臭みは大した問題にならないでしょうけど、成長した雄トドの肉だったら強い獣臭を備えていて当然です。以前食べた鯨の睾丸とペニスには、汗まみれになって汚れた海の男のむさ苦しさのようなものを思い起こさせる臭いがありましたが、きっと、このトド肉にもそんな要素があるのでしょう。それを強引に食べるためには、スパイスにでも頼るより他はありません。普通のカレーでは「香り」のレベルへと落とし込まれているのに大して、このトドカレーの場合、結果として、そのスパイスの過剰のために、「臭気」の段階にまで到達しつつあるのが面白いところです。「カレー味のクソ」と「クソ味のカレー」の話を思い出します。

機会があったら一度食べてみてもよろしいのではないかと思います。


関連:
PETA Angered Over Six Flags Cockroach Eating Contest
http://www.allheadlinenews.com/articles/7004971176

このブログではもはやお馴染みとなりつつあるマダガスカルゴキブリの早食いコンテストが動物愛護団体によって非難されたというニュースです。森の守り神として讃えられるべきゴキブリを食べるなんてのは畏れ多い行為ですから、ある意味では当然です。ただ、いくら養殖して安全なもので、“nutritious, high in protein and fat free”(栄養価が高く、高たんぱくで無脂肪)だとしても、生で食べるのは良くないと思います。あれは、フライにした方が美味ですから(虫は、全般的に獣のような臭いが無く、むしろ、植物の香りをそのまま纏っていますから揚げ物と好相性)。

参考画像:
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上は、マダガスカルゴキブリの成虫を丁度ゆで終わったところです。下はフライです(どちらも、クリックすると等倍で表示できます)

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